復讐法廷
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復讐法廷 (文春文庫 (275‐19)) 中野 圭二 文芸春秋 1984-09 |
復讐法廷読みました
内容を一言で言いますと、法廷劇です
一言で言いすぎなのですけどね(笑)
物語は、愛娘を殺された父親が、その犯人を射殺する為に銃器ショップに銃を買いに行く場面から始まります
愛娘を殺され、妻を心労でなくし、息子二人のうち一人は戦死、一人は海外
家族を一気に失った父親は大変に孤独です
自分を縛る枷がなくなったからだろうか、父親はためらいなく犯人を射殺します
その足で警察に赴いた父親は、進んで自首・自白を行い、言います
「さあ、裁判にかけてもらいたいね」
自暴自棄なのではなく、冷静で理性的な決断なのです
その裏には、娘を殺した犯人があきらかに有罪でありながらも法の壁に阻まれて、裁判さえ行われずに放免されたという背景が隠されています
父親は、自ら犯罪を起こし裁かれることで世間に警鐘を鳴らそうとしているのです
法は我々市民を守ってはくれない
それどころか法は間接的に我々を死に近づけている
そこに判事・検事・弁護士・陪審員の思惑が絡み、複雑な法廷劇と相成るわけです
珍しくマジメに説明しています(笑)
人が人を裁くことについて大いに考えました
父親は娘を殺した犯人を自ら裁くことを決行しました
その罪によって父親も裁かれることになります
その父親を裁くのは無差別に選別された一般市民です
父親の行為はいわゆる私刑で法律上許されたものではありません
しかし、それにいたる心理や葛藤・苦悩は理解できます
私だって大切に思う人を殺害されたら、加害者を憎むだろうし殺したいと思うと思うし、実行しないとは言い切れません
ですが、法律では許されないのです
しかしその法律が、娘を殺した犯人を無罪放免したのが現実なのです
我々を守ってくれると信じていたものが、実は我々に危害を与える存在であった場合、私たちはどうするべきなのでしょうか
泣き寝入りでしょうか
法律の改正を訴えるでしょうか
どんな結果になっても、失われた命も生活も戻ってはこないのです
とか言うと、重たそうだなーと思うかもしれませんが、法廷劇は純粋に楽しめますし、復讐法廷というタイトルの割りに重苦しい雰囲気はなく、清々しい気持ちになれる本だと思いますよ
だがオススメしない(ぇ
アメリカが舞台の小説なので、登場人物の名前が覚えられません
お前は誰だ・・・と悩むことしきりでした(笑)
最近本を読んでいなかったので、久しぶりに長編小説を読みました
読書は一回するともっと読みたい気持ちになりますよね
オレの読書欲に火がついた!ということで、次回も読書感想文をお送りすると思います
多分



なるほど、そういう内容の本も読むのか(笑)。
きっと、判事・検事・弁護士・陪審員の思惑が面白いところなんだろうね。
法律は人間が作り出したもので、そこにはいろいろな思惑も入っていて、
それですべてを丸く収めるというのは難しいような気がするよ。
やっぱり自分の身は自分で守らないとダメなのかな。
面白そうな小説ですね。
作家についてはよく知りませんが、アメリカが舞台なんですね。
登場人物が一杯で忘れた頃に登場する奴とかいそうw
それはさておき父親としては、愛する子供達に危害を加える人間を許す事はできないと思います。本能的に。
理性ってなんなんだろうって思っちゃいました。
mochaさん>>
こういう本も読みますが何か?www
官能小説ばかり読んでいると頭がアホになってしまいます!
人としての感情と法律って相容れないので難しいですね
プロペラにいさん>>
そうそうそうなんです
子供を持つ人には読んで考えて欲しい本です
公正な法や裁きがあってこそ、守られるものもあると思います